インストール手順
TLのインストールには大きく分けて4つの方法があります。それぞれについて解説します。
- CPANを利用し、サーバ全体で利用可能な状態でインストールする。(要root権限)
- ppmを利用し、サーバ全体で利用可能な状態でインストールする。(Windows用, 要管理者権限)
- 本サイトからダウンロードし、サーバ全体で利用可能な状態でインストールする。(要root権限)
- 本サイトからダウンロードし、特定ユーザーのみが利用可能な状態でインストールする。
目次
- CPANを利用したインストール方法
- ppmを利用したインストール方法 (Windows/ActivePerl)
- サーバ全体で利用可能な状態でインストールする方法
- root権限が無い場合にインストールする方法
- インストール, アップデートに失敗する場合
CPANを利用したインストール方法
$ perl -MCPAN -e shell cpan> install Tripletail
CPAN シェルの初回起動だった場合には色々聞かれますが基本リターンで通ります。 ソースをDLするサイトを選ぶ所だけ、asia を選び、近そうなサーバを選びましょう。
CPANの使い方に関して参考になるページです。
http://iandeth.dyndns.org/mt/ian/archives/000623.html
ppmを利用したインストール方法 (Windows/ActivePerl)
ppm にはコンパイル済みのバイナリが含まれているので, コンパイラ不要で XS コードが利用できます.
bulid 819 以前の ppm では不具合がありますが, その場合の対処方法は後述. (Tripletailの動作に関しては特に問題ありません).
ppmでのインストール
C:\> ppm repo add fleur.hio.jp http://fleur.hio.jp/pub/perl/ppm C:\> ppm install Tripletail
ppmでのアップデート
新しいバージョンへアップデートする時:
> ppm upgrade # アップデートの確認. > ppm upgrade -install
サーバ全体で利用可能な状態でインストールする方法
CPANを用いない方法
依存しているモジュールがいくつかあるので、これらがまだインストールされていなければ 先にインストールします。 以下のリンク先のページ(CPAN.org)で [Download] とあるリンクからモジュールのダウンロードが できます。
- Crypt::Rijndael
- Data::Dumper
- DBI
- Digest::HMAC_SHA1
- IO::Scalar
- MIME::Tools
- PadWalker
- Test::Exception
- Test::More
- Text::CSV_XS
- Unicode::Japanese
$ wget http://tripletail.jp/dl/Tripletail-0.xx.tar.gz $ tar zxvf Tripletail-0.xx.tar.gz $ cd Tripletail-0.xx $ perl Makefile.PL $ make $ make test # make install
root権限が無い場合にインストールする方法
perl Makefile.PL
時に, 引数で
PREFIX=/path/to/install
を指定することで
指定した場所にインストールすることができます.
$ wget http://tripletail.jp/dl/Tripletail-0.xx.tar.gz $ tar zxvf Tripletail-0.xx.tar.gz $ cd Tripletail-0.xx $ perl Makefile.PL PREFIX=/path/to/install $ make $ make test $ make installその後プログラムに、
#! /usr/bin/perl use lib '/path/to/install/lib/site_perl/5.8.8'; use strict; use warnings; use TL qw(tl.ini);
というように、use lib
を記述します。
実際のパスは環境によって異なることがあるので,
それぞれの環境で確認して記述してください。
インストールされていない依存モジュールも, 同様にしてインストールしておいてください.
インストール, アップデートに失敗する場合
CPANシェル
make test
で失敗した場合は,
失敗したテストの単体でのログも確認してみてください.
look コマンドで作業ディレクトリ内でシェルが起動されるので,
そこで perl -Mblib t/失敗したテスト.t
を
実行することで, 詳細なログもとれます.
cpan> look Tripletail
Tripletail-0.43/... (展開ログ)
Working directory is /home/xxx/.cpan/build/Tripletail-0.43
sh$ perl -Mblib t/xxx.t
-Mblib
を忘れるとコンパイルした分をみないで実行してしまうので,
このオプションはわすれずに.
build 817 以前でインストールに失敗する場合の対処方法
build 818 以降では ppm shell が無くなってしまったため後述.
C:\> ppm ppm> ppm> repo add fleur.hio.jp http://fleur.hio.jp/pub/perl/ppm ppm> install Crypt-Rijndael ppm> install Unicode-Japanese ppm> seach Tripletail ppm> install 1
build 818, 819 でインストールに失敗する場合の対処方法
build 818, 819 では shell に入らず gui が起動してしまうので,
C:\>ppm repo add fleur.hio.jp http://fleur.hio.jp/pub/perl/ppm C:\>ppm repo install Crypt-Rijndael ...
のように ppm
コマンドの引数に直接指定する必要がある.
検索結果をプロセスをまたいで使う機能は ppm4 の機能なので,
build 817 以前(ppm3)では ppm shell で行う必要がある.
ppm gui からインストールする場合の手順は以下の通り.
- メニューの Edit → Preferences. PPM Preferences ダイアログが表示される.
- Repositories タブを選択
- 下半分が追加用フィールド. Name: に
fleur.hio.jp
, Location にhttp://fleur.hio.jp/pub/perl/ppm
を記入し, Add ボタンをクリック. - OK ボタンをクリックして PPM Preferences ダイアログを閉じる.
- メニューの View → All Packages を選択.
- ツールバーの入力欄で
Tripletail
と入力して検索. - Tripletail パッケージが表示されるので, 選択し, メニューの
Action → Install Tripletail 0.44 + をクリックしてインストールマークを
付ける.
間違えて違う物を選んでしまった時は, もう一度 Action → Install Tripletail 0.44 + をクリックするとトグルしてインストールマークが消える. - Unicode-Japense 及び Crypt-Rijndael に付いても同様にインストール マークを追加. ここ重要. (自動的な依存解決をさせると なぜかインストールに失敗する模様. build 820 で修正されている.)
- 検索ボックスを一度空に.
- メニューの View → Packages to Install/Remove をクリック. インストールマークを付けた3つのパッケージがが表示される.
- メニューの File → Run Marked Actions をクリック.
-
Ready to install 3 packages?
PPM will install 9 additional prerequisite packages.
と書かれたダイアログが表示されるので, OK をクリックしてインストール開始. - しばらく応答がなくなるけれど Status のログが流れてそのうち インストールが終わる.
- 以上.
build 818 以前でアップデートに失敗する場合の対処方法
build 818 以前の ActivePerl で upgrade に失敗する場合には, 一度アンインストールしし, 改めてインストールすることで更新されるようです.
C:\> ppm remove Tripletail C:\> ppm install Tripletail
その他の対処方法
上記で解決しないときや, 新しい ppm でも失敗するときは,
> ppm repo sync
> ppm repo off *num* > ppm repo on *num*
> ppm search Tripletail > ppm install 1
等でうまくいったりするようです.
*num*
は ppm repo list
ででてくる番号です.
Mac OS X
Mac OS X に付属する Perl では, ビルド(テスト)時に依存する テスト用モジュール Test::Simple のインストール前テストに 失敗することがあります. このため Test::Simple が依存ツリーからインストールできずに Tripletail のテストも失敗してしまうことがあります.
これを回避するためには, install Tripletail
をする前に, Test::Simple を notest 等で
インストールしておいてください.
cpan> notest install Test::Simple cpan> install Tripletail
(Tripletail 側は notest は不要です.)